ポルシェ996 水冷 エンジンオーバーホール

996エンジンのオーバーホール入庫しました。エンジンから異音出るようです。このエンジンの弱点と言うか、よくあるトラブルはインタメシャフトのベアリングからの異音です。また複雑なチェーン回りのテンショナー等の段付き磨耗です。
10万km前後の車は殆んど交換・修理が必要と思います。ゆっくり始めましょう!
10万km前後の車は殆んど交換・修理が必要と思います。ゆっくり始めましょう!
996水冷エンジンはかなり複雑なエンジンです。
大きく分けてクランクケース、左右のシリンダーヘッドの3つに分かれます。
ヘッドはタペットカバー、カムシャフト、リフターホルダー、ヘッドに分かれます。ここで厄介なのがカムキャップがタペットカバーと一体なので組み付け時特殊工具がないと組み付けることが出来ません。
リフターホルダーです
カムキャップと一体構造のタペットカバーです。
IN、EXカムはチェーンで繋がっています。
一本のカムシャフトにはギヤがありインタメシャフトから駆動されます 複雑ですよね。
そしてクランクケースは左右に分かれますがその中にクランクシャフトを囲む様なキューブ上のブロックが現れます。
クランクケースを左右に割った所です。
長方形のブロックからコンロットが見えますよね。
長方形のブロックを取り出しました。
そして割ってクランクシャフトを取り出しました。
中に入っていたクランクシャフトです。